EC物流の倉庫保管料の相場とは?アウトソーシング料の目安をわかりやすく解説

2023年02月27日

外部の倉庫業者を利用したいけど料金相場がわからない、経費が増えそうで利用したくてもできない……そんなお悩みありませんか?EC事業で外部倉庫を利用すれば省スペースや入荷・品質管理・梱包・発送などの業務が効率化できますが、費用がネックとなります

そこで今回は倉庫利用料の相場や発生する費用の種類、料金を安く抑える方法をご説明します

倉庫保管料の相場とは?坪・ケースそれぞれで解説

倉庫保管料は大きく分けて「1坪いくら」というように坪単位で決まるパターンと「1ケースあたりいくら」というケース単位で決まるパターンの、いずれかが採用されていることが多いです。それぞれのパターンについて相場を見ていきましょう。

坪単位の倉庫保管料の相場

都内港湾内エリア 8,000円~10,000円/坪
都内港湾外エリア 5,500円~7,000円/坪
関東近郊 3,500円~6,500円/坪

坪単位で倉庫保管料が決まるパターンは地域によって大きな差が出てきます。東京都内の港湾エリア(新木場など)だと1坪あたり7,500円~8,000円前後、埼玉など東京近郊の地域では6,000円前後が相場です(たとえば新木場周辺の倉庫を10坪利用した場合、料金は7,500(単価)×10(坪数)=75,000円程度となります)。

その他の地域は3,500~7,000円と大きな幅がありますが、やはり大都市の港湾エリアのほうが倉庫保管料は高い傾向があり、郊外に行くほど安くなります

倉庫費用を安く抑えるためには、ドレージ輸送の費用が一定の圏内でなるべく郊外の倉庫を探すのがおすすめです。(詳細は「倉庫保管料が安い倉庫を探すポイント」で後述します。)

※弊社は、東京都の港湾エリアからのドレージ輸送費が一定の100km圏内である埼玉県さいたま市内に物流センターを有しており、港湾エリアよりもお得な料金で倉庫をご提供しております。

ケース単位の倉庫保管料の相場

相場(1日)

  • 1円前後~/1ケース

ケース単位での保管は小ロット商品やEC物流でよく利用され、段ボールの箱単位で料金が決まります。相場は1日1ケースあたり1円前後です。たとえば2ケースを30日間保管してもらう場合、(1(単価)×2(ケース数))×30(日数)=60円となります。

ケースのサイズや重量などで単価が変動するのが一般的で、重量やサイズが大きければ大きいほど高くなります

倉庫料とは?重要な倉庫利用の必要費用の全貌を解説

倉庫利用料に含まれる主な料金

固定費 保管料 荷物の保管料。契約は坪単位、ケース(箱)単位などで、課金は月単位や1日単位など業者によって様々。
システム利用料 WMS(倉庫管理システム)などのシステム使用料。
管理料 荷物の管理に発生する手数料
変動費 入庫料 荷物の入庫で発生する手数料。
デバンニング料 コンテナから荷物を取り出す際に発生する手数料。入庫料に含まれる場合とそうでない場合がある。
出荷料
(出庫料)
荷物の出荷(出庫)で発生する手数料。ケース(箱)単位の出荷やピース(商品)単位の出荷で料金が変わる業者が多い。
梱包料
流通加工料
出荷の際の梱包や流通加工にかかる手数料。出荷料とは別に発生することが一般的。
ピッキング料 出荷の際のピッキングに発生する手数料。出荷料に含まれる業者と別に発生する業者の2種類がある。
検品料 出荷の際などの検品に発生する手数料。
配送料 出荷した商品の配送費用。

利用料・倉庫利用料と呼ばれる倉庫を利用する際に支払う料金には、大きく分けて「固定費」と「変動費」があります。

固定費は一定であり、同一の条件であれば基本的に途中で変わることはありません。保管料やシステム利用料、管理料などが挙げられます

変動費は入庫や出庫、梱包、出荷、検品などの作業量に応じて変わる費用です。入庫料、デバンニング料、出庫料、梱包料・流通加工料、ピッキング料、検品料、配送料などがあります

こうした細かい費用をすべて合算したものが利用料・倉庫料として請求されます。よりお得に・より使いやすいよう、いくつかの利用料金(主に変動費)をセットにしたプランを用意している業者もあります。倉庫業者を探す際には費用の内訳やプランにも着目してみましょう

倉庫保管料が安い倉庫を探すポイント

作業の品質が同じであれば、倉庫保管料が安いに越したことはありません。特にEC物流の場合は倉庫にかかる費用を抑えられるかどうかで利益率が大きく変わってきます。ここからは倉庫保管料が安い倉庫業者を探すポイントについて見ていきましょう。

郊外の倉庫を探す(ドレージ輸送の場合は100km圏内)

ポイント

  • ・管理の手間がかかるため引き受けたくない
  • ・輸送量に関わらずトラック1台分のコストが発生するため価格転嫁が必要になる

まずポイントとなるのは港湾などからコンテナを陸上輸送する「ドレージ輸送」です。荷物が到着した場所から倉庫までの運賃は必ず発生するため、それが倉庫料に大きな影響を与えます。

ドレージ輸送は100km単位で料金が変動しますが、逆にいえば100km圏内は同一料金となります。海外からの輸入品などドレージ輸送を要する荷物の場合は港湾などから倉庫までが100km圏内で、かつ坪単価が安い郊外の倉庫を利用されるのがおすすめです。たとえば東京に着く荷物なら埼玉、大阪や神戸に着く荷物なら尼崎などのエリアが挙げられます。

国内の工場から国内の倉庫へ輸送するなどドレージ輸送をしないパターンでは、輸送料はそれほど変動がなく、サイズや重量によって倉庫利用料が左右されることのほうが多いです。よって、やはりなるべく倉庫料が安い郊外を選んだほうが得策といえます

弊社は埼玉、尼崎、東大阪に倉庫があり、都心部に倉庫がある業者よりもリーズナブルな料金で利用が可能です。費用に関してはぜひお気軽にお問い合わせください。

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トータルの作業料金が安い倉庫を探す

ポイント

  • ・倉庫利用料には、保管料のほか、入庫、出荷、検品など様々な作業で手数料がかかる
  • ・1つ1つの手数料が安く見える業者も、トータルで見ると高いことも珍しくない
  • ・わかりやすい安さに惑わされず、トータルで見て安い業者を選ぶべき

前述のとおり、倉庫を利用する際には保管料に加えて入庫や出荷、検品など、さまざまな作業において手数料がかかります。倉庫利用料とは別に入庫料や出荷料、ピッキング料や検品料、WMS(倉庫管理システム)の利用料、管理費などを個別で請求される場合もあります。

1つ1つの料金は安く見えても、あるいは倉庫利用料自体が安く見えても、追加費用でトータルの料金が高くなってしまうケースも少なくありません。表面的な安さだけにとらわれないよう注意が必要です。必ず「トータルでいくらかかるか?」を考慮しましょう。

弊社ではWMSの利用料は保管料含まれています。さらに入庫料や出庫料、検品、ピッキングの料金も全部込みで、1ケース1円/日~、最短契約日数1日という明朗会計かつリーズナブルな料金でサービスを提供しています

特にスタートアップのEC物流業者様からはご好評をいただいております。倉庫をお探しの場合はぜひ弊社にご相談ください。

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