2023年08月28日
オンラインでのショッピングが当たり前の時代になり、ECサイトを利用するお客様が増えたのは嬉しいものの、配送料をはじめとした物流コストの高騰が運営側の深刻な問題となっています。
物流コストが高騰した原因としては、人手不足や物価の上昇、ガソリン代の高騰など様々な要因が影響しています。本記事では、こうした厳しい状況下においてEC物流を効率化し、成果を最大化するための方法について解説します。
EC物流とは?
EC物流の主な業務
現在のEC物流の背景にあるもの
EC物流を重視すべき理由
売上アップや顧客満足度にダイレクトに影響するから
業務の負担が大きくなりやすいから
ECの市場規模も物流コストもともに拡大しているから
物流業務を効率化するのが成功のカギ!
EC物流の成果を最大化する3つのこと
ポイント1・在庫管理の最適化
ポイント2・配送コストの削減
ポイント3・顧客満足度の向上
システムの導入、AIの活用など、できることはまだあるはず
外部委託と自社運営のメリットとデメリット
ユウサイはどんな内容でもなんとかします!
お客様の事業規模に合わせたサービスをご提供
一気通貫でご対応
全部まとめて解決、ユウサイにおまかせを!
まとめ
EC物流とは?
「EC物流」とは、お客様がEC(electronic commerce/電子物流)を通して注文した商品が届くまでの、モノの流れのことを指します。
たとえばECサイトから書籍を購入した場合、運営者は倉庫にある書籍を梱包して、お客様の元に配送します。こうした一連の流れを、EC物流と呼びます。
EC物流でやるべきことは、商品の梱包や配送だけではありません。商品の仕入れに始まり、商品の保管やピッキング、検品、出荷、商品情報の管理など、様々な業務があります。
万が一作業ミスが発生したときには、返品や返金といった作業も発生しますし、人手不足などの際には出荷遅延やキャンセルなどの対応も必要です。
現在のEC物流の背景にあるもの
ECサイトの利用はますます拡大している
日本のEC業界の市場規模は年々拡大を続け、2000年に約1兆円だった市場規模が、2020年には約19兆円、2021年には21兆6,406億円と急成長しています。それにつれてECサイトの利用も拡大し、今後もますます成長することが予測されます。
深刻な人手不足が止まらない
業界の成長とは裏腹に、EC物流に欠かすことのできない人材は不足しており、少子高齢化によるドライバーの減少などの影響もあって、人手不足が止まらないのが現状です。
物価上昇やガソリン代の高騰などで配送料も上がる傾向
さらに、物価上昇やガソリン代の高騰などによって、配送料も上がる傾向にあります。2024年4月1日からは、自動車運転業務の時間外労働時間に上限規制が設けられるため(通称:2024年問題)、運送費の上昇に拍車をかけるのは間違いないでしょう。
EC物流を重視すべき理由
売上アップや顧客満足度にダイレクトに影響するから
EC物流を見直すことは、ECサイトの売上アップや顧客満足度に大きく影響します。お客様がECサイトでの購入を止めてしまう大きな理由のひとつに、「配送条件が良くない」ということがあります。
配送スピードが遅く、配達時間を守れないといった問題が発生すると、それ以上購入をしなくなってしまうのです。リピーターを増やすためには、EC物流を見直し、顧客満足度を上げなければなりません。
業務の負担が大きくなりやすいから
ECサイトは個人の消費者を対象にしているため、個別対応が必要となったり、迅速に配送しなければならないなど、現場スタッフの業務負担が大きくなりやすい傾向にあります。EC物流の業務を効率化することによって、こうした現場の業務負担を軽減することができます。
ECの市場規模も物流コストも共に拡大しているから
ECの市場規模が年々上がる一方で、物流コストもどんどん増加しているため、「利用者が増えても売上アップにつながらない」と頭を悩ませているEC事業者も数多くいます。
この問題を解決するためには、自社のEC物流を効率化し、お客様の要望にスムーズに対応するとともに、現場スタッフの働きやすさも工夫する必要があります。
物流業務を効率化するのが成功のカギ!
このように、EC事業を成功させるためには、物流業務を効率化することが成功のカギとなります。
複雑になりやすい物流業務を効率化することによって、余剰在庫や機会損失をなるべく減らすことができ、売上アップや顧客満足度の向上にもつながります。
EC物流の成果を最大化する3つのこと
ポイント1・在庫管理の最適化
必要最低限の在庫のみにする
EC物流の成果を最大化するためには、まず在庫を必要最低限に抑えて、在庫管理を最適化する必要があります。過剰在庫を抱えていると、倉庫のスペースも必要になり、人件費も余計にかかってしまいます。
こうした無駄をなくし、常に適切な数の在庫を置くようにすることで、倉庫代や人件費を減らすことができます。商品が多過ぎてピッキングに手間がかかったり、賞味期限が切れたりといった無駄も減らすことができます。
在庫の数を正確に把握する
商品の在庫数を適当に管理していると、いざお客様から注文が入った際に在庫がなかったり、まだ在庫があるのに新たに入荷してしまったりといったミスが発生してしまいます。
たとえ小さなミスでも、積み重なると売り上げの減少や顧客満足度の低下につながるため、しっかりと管理することが大切です。
不要な在庫は適宜処分する
在庫の中には、商品が破損して不良品になったものや、賞味期限が切れてしまったものなどもあります。
こうした不要な在庫はいつまでも取っておかず、使用可能なものはキャンペーンで売り切るなどして、できるだけ早く処分しましょう。
需要予測も可能
ECサイトの需要は予測が可能です。ECサイトには顧客や売り上げに関する様々なデータが記録されているため、AI予測を立てるために最適な条件が揃っています。
需要予測をはじめ、適切な在庫数、会員の購買予測、退会確率の予測まで、様々な予測を立てることができます。EC運営にとって、AI予測は必要不可欠と言っていいでしょう。
システムを使うなども選択肢のひとつ
在庫を適切に管理し、需要予測を効率的に行うために、在庫管理システムや市場分析ツールなどのシステムを使うのもひとつの方法です。
ポイント2・配送コストの削減
配送ルート最適化に関する4つの課題
EC物流の効果を最大化するためには、配送コストを削減することも必要です。そのために重要なのが、配送ルートの最適化です。
配送ルートの最適化には、「車両」「配送先」「ルート」「順番」の4つの課題が、大きく関わっています。どの車両を、どの配送先に、どんなルートで、どの順番で回るかを考えることによって、配送ルートの課題を解決することができます。
配送ルート最適化により解決できること
配送ルートを最適化することによって、人件費や車両費を削減し、ドライバーの最適化や、スタッフの労働時間の改善、配送時間の削減などを実現することができます。
それによって時間的にも費用的にもコストを削減することができ、利益率をアップさせることができます。
アプリの導入という手段もある
配送ルートを最適化するために、「配送ルート最適化アプリ」を導入する方法もあります。アプリの種類はいくつかあり、それぞれのアプリによって特徴が違うので、自社に一番合ったものを選ぶと良いでしょう。
アウトソーシングをする
配送ルートを最適化するために、「物流アウトソーシング」を使って、外部の専門業者に配送を委託することもできます。本来の業務に集中できる事から専門業者と提携して配送を外注するというのはかなり有効な方法です。
ポイント3・顧客満足度の向上
配送で顧客満足度に関わる4つのこと
EC物流の効果を最大化するためには、顧客満足度を向上させることが大切です。配送業務の中で顧客満足度に大きく関わっていることは、「配送料」「配送スピード」「進捗確認」「梱包」の4つです。
配送料を無料または安価にして、配送スピードをアップし、お客様が配送の進捗を確認できるようにして、綺麗な梱包の状態でお届けすることによって、顧客満足度を向上させることができます。
配送・物流を安定させるメリット
・リピート購入に繋がる
配送や物流を安定させることによって、お客様に「また購入したい」と思ってもらうことができ、リピート購入につながります。
・レビューで高評価がもらえる
お客様に満足していただくことで、レビューで高評価をもらうことができ、商品の信頼度がアップします。配送・物流で見直すべき点
・入荷管理や在庫管理、出荷管理、最適な人員配置などを見直す
商品が倉庫に入荷される際には、数や商品の内容に間違いのないよう、適切な入荷検品作業を行いましょう。在庫の保管管理も、温度や湿度、賞味期限、シリアルナンバーなど、様々な管理を徹底させる必要があります。
出荷作業においては、同梱・ピッキング・梱包といったミスの起こりやすい作業にも、細心の注意を払わなければなりません。セールや繁忙期・閑散期などに、適切な人員配置を行うことも大切です。
システムの導入も検討を
システムの導入を検討するのも、ひとつの方法です。倉庫管理システムを導入することで、受注から出荷までの作業を効率化し、物流の品質を高めることもできます。
システムの導入、AIの活用など、できることはまだあるはず
スタートアップや個人でのEC運営の場合、すべて自社で行う傾向が強いのですが、AIなどの発達によって作業効率が上がるのは事実です。まずはいろいろと試すことで、効率化を図ってみてはいかがでしょうか。
外部委託と自社運営のメリットとデメリット
業者に依頼する | |
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メリット | デメリット |
毎月のコストが変動費になるため コスト削減できる | 費用がかかる |
業務の効率化につながる | 委託先の選定が難しい |
物流品質が安定する | 自社へのノウハウの蓄積ができない |
輸送費の最適化が可能になる | 責任の所在が曖昧になる |
様々なリスク管理がされている | 委託できない業務もある |
自社・自分で配送業務を行う | |
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メリット | デメリット |
“自社に最適な独自のシステムを 構築できる” | “自社倉庫やシステム開発などの 初期投資や継続的なコストがかかる” |
物流ノウハウを社内で蓄積できる | コア業務に集中しにくくなる |
各部門で情報共有がしやすい | 業績の波に応じた柔軟な対応がしにくい |
顧客のニーズが把握しやすい | 部門担当者の能力に依存する傾向がある |
商品企画や販促活動に専念できる | リスク管理が難しい |
ユウサイはどんな内容でもなんとかします!
お客様の事業規模に合わせたサービスをご提供
ユウサイは、スタートアップ企業から個人のEC運営者まで、お客様の事業規模に合わせたEC物流代行サービスを行っています。
保管料は1日1円から、契約日数は1日からOK。小ロットや規格外の商品も大歓迎です。法人のお客様はもちろん、個人事業主の方もご相談ください。
一気通貫でご対応
ユウサイでは、通関から入庫検品・在庫管理・出荷梱包・個別配送まで、一気通貫でご対応します。
ご契約内容はお客様の事業拡大に合わせて柔軟に対応しますので、お気軽にお問い合わせください。
全部まとめて解決、ユウサイにおまかせを!
EC物流のお悩みは、ユウサイにおまかせいただければ、全部まとめて解決いたします!自社開発したWMS(在庫管理システム)によって倉庫を一括管理し、在庫・出荷業務を効率化しています。
ユウサイのEC物流サービスについて、詳細はこちらをご覧ください。
まとめ
物流コストの高騰はECサイト運営者にとって深刻な問題で、それを解決するためには在庫管理の最適化や、配送コストの削減、顧客満足度の向上が欠かせません。
自社ですべてを解決する方法もありますが、EC物流代行サービスを利用して業務を効率化するなど、解決のための選択肢はいくつかあります。自社に最も合った方法を見つけて、できるだけ早く対処することをおすすめします。