2024年01月24日
個人でネットショップを運営しやすい時代になりました。ただしメリットがある一方で、デメリットも存在します。両方を理解した上で、デメリット対策をしておくことが大切です。
そして個人事業主の場合、物流面で注意したいのが「発送代行」です。本記事では一人でEC物販を始めたい方のためにメリットやデメリット、さらには個人事業主の発送代行について、意外と知られていない落とし穴も紹介します。
個人でネットショップを運営するメリット
メリット(1)人件費を抑えられる
メリット(2)自由に運営ができる
メリット(3)人間関係の悩みを避けられる
個人でネットショップを運営するデメリット
デメリット(1)休みがとりにくい
デメリット(2)多忙で売上アップに手が回らない
デメリット(3)相談相手がいない
個人事業主だと発送代行サービスを利用しにくい?
(1)個人だと発送代行の利用を断られる
(2)個人だと見積もりが高くなりがち
まとめ
個人でネットショップを運営するメリット
ネットショップ作成サービスやモール型ECが増え、個人でもネットショップを開業しやすくなりました。売る商品さえ決めればあまり大きなコストをかけず、手軽にネットショップを運営することが可能です。
しかも個人事業主としてネットショップを運営する場合、次のようなメリットが期待できます。
メリット(1)人件費を抑えられる
複数人でネットショップを運営すると、その分だけ人件費がかかります。ですが個人運営だと、当然このコストを抑えることができます。
ネットショップを立ち上げた当初は、思うように売上が上がらないかもしれません。でも人件費は固定費ですから、なかなか削ることができません。売上が増えない、でも毎月同じだけの人件費がかかる……そういった状況では、負担になってしまいます。
この「人件費を抑えられる」というのは、個人経営ならではのメリットといえるでしょう。「最初はなるべくリスクを抑えたい」という場合は、個人事業主としてスタートするのがおすすめです。
メリット(2)自由に運営ができる
自分だけだと、自分の考えをすぐ行動に移すことができます。品数を増やしたり、サイトのデザインを変えたり、自分で決めることができるのです。
複数人でネットショップを運営していれば、そうはいきません。お互いの意見を聞き合って、異なるときはすり合わせが必要です。場合によっては相手の意見を尊重して、自分が折れなければいけないこともあるでしょう。
「強いこだわりがある」「状況を見ながら柔軟な運営をしたい」と考えている方なら、個人運営が合っているのではないでしょうか。
メリット(3)人間関係の悩みを避けられる
一人でネットショップを運営していると、職場の人間関係に悩むことがありません。これも大きなメリットです。
一緒に運営する仲間がいれば、たしかに心強い存在になります。困ったことがあればすぐ相談できますし、お互いの強みやアイデアを生かしながら、ネットショップを育てていくことができます。
でもその一方で、考えや価値観の違いがストレスになることもあるはず。業務をどう分担するかも難しい問題です。「顔色をうかがいながら仕事するのは避けたい」「自分のペースで仕事したい」という場合は、個人事業主が向いているでしょう。
個人でネットショップを運営するデメリット
個人でのネットショップ運営には、メリットがある一方で、次のようなデメリットも存在します。
ある意味では、メリットとデメリットは表裏一体といえるかもしれません。主なデメリットを3つ紹介します。
デメリット(1)休みがとりにくい
一人でネットショップを運営すると、何から何まで自分でしなくてはなりません。問い合わせがあれば、すぐに答えることも必要です。一人で膨大な作業をこなし、スピーディーにお客様対応をしようと思えば、休みがとりづらくなってしまうのです。
売上が増えるのはうれしいこと。でも、売上が増えることは“業務増”を意味します。ますます休みはとりづらくなるでしょう。
自分が止まればお店も止まるため、一人で運営するなら特に健康管理が重要です。さらに、体調不良や急なトラブルで休まなくてはいけないケースを想定して、対応方法を考えておくことも大切なポイントです。
デメリット(2)多忙で売上アップに手が回らない
ネットショップを一人で運営していると、日々の業務をこなすだけでも大変です。すると常に時間に追われがちになり、「売上アップのために何が必要だろう?」といった、新しい対策を考える余裕が生まれません。行動にうつすのは、なおさら難しいのではないでしょうか。
たとえば、集客のためにSNSを活用しようと思っても、その時間を捻出するのは大変。「サイトを魅力的なものにしたい」と思っても、写真を撮影したり文章を考えたりするのは、つい後回しになりがちです。
売上アップのための取り組みをしなければ、ショップの売上が頭打ちになってしまう可能性があります。業務効率化を徹底して、なんとか時間を作り出す工夫や強い気持ちが必要です。
デメリット(3)相談相手がいない
ネットショップを運営していると、色々なアイデアを思いつくことでしょう。個人事業主の場合だと、誰に相談することもなく、自分の考えですぐさま動けるのが魅力です。ただし裏を返せば“相談できる相手がいない”ということでもあります。
マーケティング戦略を考えたいときや、お客様対応で困っているとき、ネット環境でトラブルが生じたとき……こうした場合も全て、自分一人で対応しなくてはいけないのです。
相談相手がいないことを念頭におき、必要に応じて外注のサポートサービスを利用するのが良いでしょう。ほかにも同業者の仲間をつくっておくなどして、普段から“いざというときの相談相手”をつくっておくことが、リスク回避につながります。
個人事業主だと発送代行サービスを利用しにくい?
ここまで見てきたように、個人事業主ならではのメリットとデメリットがあります。特にデメリットに対しては、なるべく早く手を打っておくことが大切です。
さらにもう一つ、物流面で意外と知られていない落とし穴があります。それは、個人事業主だと発送代行サービスを利用しにくいということです。
出荷量が少なければ、自分で梱包して発送作業をしても良いでしょう。ところが量が増えてくると、そうはいきません。発送作業に追われ、挙句の果てに発送ミスをして、トラブルにつながる……そんなケースも存在します。
発送ミスによるトラブルは、店の信用低下につながるかもしれません。なんとしても避けたい事態です。
そこで作業量が増えると「発送代行」を検討する個人事業主が増えます。外注コストはかかりますが、その分手間が減り、発送ミス防止にもつながるからです。
ところが実は、こんなケースが多いのです。
(1)個人だと発送代行の利用を断られる
個人事業主だと、発送代行の利用を断られることも少なくありません。いざ頼もうと思ったら、引き受けてもらえない可能性があるのです。
(2)個人だと見積もりが高くなりがち
「個人事業主の発送代行OK」という場合でも、見積もりが高く出やすい傾向があります。いくら手間を減らすためといっても、高いコストがかかってしまっては、利用しにくいのではないでしょうか。
「そろそろ発送代行を利用しようかな」と考えたときに慌てず済むよう、「納得できる価格で」「個人事業主の発送代行も引き受けている」物流会社を、早いうちから見つけておくことをおすすめします。
また既にネットショップを運営していて、発送業務に時間がかかっている場合も、発送代行の利用が解決策になることでしょう。
まとめ
一人でネットショップを運営することで、人件費を抑えつつ、思い通りの店に育てていくことができます。ですがその一方でプライベートの時間が削られ、トラブル時に右往左往してしまう可能性も。出荷量が増えたときのために、発送代行の準備をしておくことも重要です。
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